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2 陸上電話の海上への適用について

2.1 陸上電話の使用

前の第2章6.3項の中波アンケート調査及び第八管区のアンケート調査における「情報が必要とされる時期」についての設問に対して、出航後の航海中、操業中と回答したものはいずれも約1/3であり、それ以外は情報が必要な時期は出航前としている。このことから陸上の通信のメディアを使用した情報提供がいかに大切かがわかる。

 

2.2 海上の船での陸上電話の使用について

2.2.1 海上移動サービスでのメディアの選択条件

移動通信の陸上メディアと海上メディアを選択条件から比較すれば、次の表に示すようになる。

 

表2.2.1 移動通信の陸上と海上メディアの選択条件

 

陸上メディアは携帯使用が主であるため、小型軽量に重点が置かれ、そのため送信電力は小さなものとなっており、これに対応するため無数の基地局が配置されている。海上メディアは船上搭載が原則であり、外部電源の供給が得られるので送信電力も大きい。このように選択条件が基本的に異なるため陸上電話のうちのPHSの海上使用は望めないものとなっている。携帯電話はPHSと比べて通達範囲が広く、港湾沿岸海域でも使用可能エリアが拡大されつつある。

 

 

 

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